日時:2017年6月23日 16:00-
場所:京都大学農学部総合館 W306号室
「生態‐進化フィードバック研究の最近の展開」 |
山道真人 博士 (京都大学生態学研究センター白眉助教) |
ダーウィン以来、進化はゆっくりと起こるため、ほとんど観察できないと考えられてきた。しかし近年になって、進化が短期間で起こること、そのような迅速な進化が個体数変動や群集構造といった生態学的なプロセスに影響すること、さらに生態と進化の間のフィードバックが普遍的であることが明らかになってきた。本発表では、最近の生態‐進化フィードバック研究から、(1)遺伝的多型の維持、(2)進化的救助、(3)共進化という3つのテーマについて、理論と実証から得られた結果について紹介する。最後に、生態‐進化フィードバック研究の今後の展開について議論したい。 |