日時:2012年5月24日 16:00-
場所:京都大学北部キャンパス 農学部総合館 W306号教室
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高橋 鉄美 博士(京都大学理学研究科) |
2007年にRAD sequencingという方法が発表されました。この方法では、複数
個体のサンプルから一度に数千以上の一塩基多型(SNPs)を取得し、その遺伝子
型を決定することが出来ます。そのため、核の遺伝情報による集団遺伝学的解析
やquantitative trait loci (QTL) 解析などに応用でき、すでに数多くの研究が
行われています。本セミナーでは、このRAD sequencingの原理を紹介するととも
に、サンプル処理や解析ソフトstacksの使い方についてもお話ししたいと思いま
す。また、この方法を応用した例として、あるシクリッド(Cyprichormis
leptosoma)の色彩二型が1遺伝子座2アリルのメンデル遺伝に従い、その遺伝
子が第21連鎖群の160 kbp程度の領域にあることを示した研究についても、ご
紹介したいと思います(Takahashi et al. Early View, Mol Ecol)。
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