日時: 2019年12月13日 (金) 16:00-17:00
場所:京都大学北部キャンパス 農学部総合館 W514室
個体ベースの森林生態研究の展開 |
隅田明洋 博士(北海道大学 低温研究所 生物環境部門 准教授) |
今世紀、特に最近10年程度の研究の進展によって、森林樹木の成長や生理・生態に対する研究視点が大きく変化しつつある。さらに、森林の生態にかかわる野外調査データに対してこれまで事実上不可能だった解析ができるようになった。本セミナーでは、世界で唯一無二のヒノキ個体群長期測定データセットを活用して行った、幹の形状の発達と樹冠の発達との間の密接な関連、それらと個体間競争との関連、それらに対する気象要因の影響などについて個体ベースの解析により明らかにした研究を紹介する。また、研究を通じて明らかとなった、分子から生態系までの様々な分野の研究の知見と本研究とのつながりについても触れる。 |