過去のスペシャルセミナー情報

日時:2013年11月15日 16:00-
場所:京都大学農学部総合館 W322



「熱帯林の送粉: 特徴と仮説」
酒井章子博士 (京都大学生態学研究センター)
植物と送粉者は、多くは多種対多種の相利共生関係であり、群集全体では複雑な相互作用系を作り上げている。 この相互作用系がどのように形作られ、維持されているのかについては、アプローチを変えつつ、さまざまな研究が行われてきた。
熱帯林では、他の生態系ではあまり見られない送粉様式が見られるため、植物と送粉者の関係は特殊化している、と考えられてきた。 しかし、群集全体で植物?送粉者関係を分析すると、むしろ特殊性は低いという結果もある。
この講演では、上のような熱帯林の送粉様式の特徴を入り口に、植物?送粉者関係を支配する要因を検討したい。