日時:2012年12月10日(月)16:00-
場所:京都大学北部キャンパス・農学部総合館W314号教室
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菊沢 喜八郎 博士(京都大学・石川県立大学 名誉教授) |
発表者が今までに研究してきた課題を統一的に把握し、理解するために、唯一の公理から出発して
定理を導くようにして、植物生態学の様々な法則性を導くことを目的とする。公理としては
「高等植物のエネルギー源は光である」という事実を用いる。公理から、光減衰のベア則、門司・
佐伯理論、最終収量一定則、ロジスティック理論などが導かれる。これらより、密度効果のY-D則、
サイズ構造のY-N理論が導かれ、これらから自己間引き則が導かれる。公理からはまた、葉の入れ
替えの菊沢モデル、開葉様式等が導かれる。最後に、近年盛んに研究されるようになった、代謝の
スケール理論との関連、アロメトリー式の規格化定数に葉寿命を組み込んだ新しい研究についての予告を行う。
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