日時:2021年1月8日 (金) 16:00-17:30
場所:オンライン開催
野生動物管理の現場から考える自動撮影カメラの展望 |
池田敬 特任准教授(岐阜大学応用生物科学部附属野生動物管理学研究センター) |
シカやイノシシは全国的に生息数を増やし、分布を広げている。こうした中で、野生動物と人間の軋轢は農作物被害だけではなく、人身被害も発生している。国は野生動物との軋轢を緩和するために、シカやイノシシの捕獲を推進しているが、効率的な捕獲を進める上での情報は少ない状況である。そこで私は、自動撮影カメラを利用し、シカを基本とした野生動物の日周活動、捕獲を含めた人為的攪乱がシカに与える影響などを調査し、野生動物管理の現場に貢献できる情報を収集してきた。その過程で、シカは人為的攪乱により日周活動を変化しやすい点を明らかにし、捕獲も臨機応変に修正できる計画を確立する必要性を示唆した。本セミナーでは、野生動物管理の現場に応用している複数の研究事例を網羅的に紹介する。 |