日時:2015年11月26日 16:30-
場所:京都大学北部キャンパス 農学部総合館 W306号教室
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飯田 佳子 博士 (京都大学農学研究科/日本学術振興会特別研究員PD) |
種のもつ様々な形質がどのように成長や生存と関係し、種の分布パタンを決めるのかを理解することは植物生態学の重要な課題の一つである。光合成能力と関わる葉形質の違いは樹木種の動態特性(成長や死亡)や分布パタンと強く関連するだろうと期待される。しかし、樹木群集内に共存する多樹種間で形質と動態特性との関係を調べた近年の研究では、材密度などの他の形質に比べ、葉形質と動態特性との相関関係は顕著でないという報告が多い。本セミナーでは、群集内の共存樹種間の葉形質と動態特性を繋ぐ上で何が重要なのか、という点に着目し、台湾の亜熱帯樹木群集の例をもとに議論したい。
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