日時:2014年6月27日 16:00-
場所:京都大学農学部総合館W306室
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藤木 大介 氏 (兵庫県立大学 自然・環境科学研究所/ 兵庫県森林動物研究センター) |
複雑系である生態系を適切に管理をするためには、常にモニタリングを行いながら、結果に合わせて対応を修正する順応的管理(フィードバック管理)を実施する必 要がある。全国的にシカによる森林生態系被害が深刻化する中、森林生態系の機能を適切に維持していくためには、順応的管理を可能にする森林のモニタリング 体制を構築する必要がある。
演者は兵庫県において主にシカによる森林生態系被害防止を目的とした森林のモニタリング体制の整備に取り組んできた。本セミナーでは、その成果や課題を紹 介するとともに、研究者が行政と連携してこのような科学的モニタリングに基づいた森林管理の仕組みを構築していくうえで、どのような視点や発想が求められるのかに ついて、自身の体験から感じた点を紹介したい。
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